なぜファイル名検索は破綻するのか|制作現場で起きる『画像迷子』問題
IMG_1234.jpg、top-banner-final.jpg、client-use.jpg。制作現場では画像のファイル名が変化し続けます。なぜファイル名検索だけでは限界があるのか、実体験をもとに解説します。
パソコンで画像を探すとき、多くの検索システムはファイル名を利用します。
しかし制作現場で仕事をしていると、あることに気づきます。
ファイル名なんて誰も覚えていない。
そして、
ファイル名は途中で変わる。
これが画像管理を難しくしている大きな理由の一つです。
撮影直後のファイル名は意味を持たない
例えばカメラで撮影すると、
IMG_3821.jpg
DSC_1043.jpg
のような名前になります。
この時点で内容は分かりません。
海の写真なのか。
人物写真なのか。
商品写真なのか。
ファイル名から判断できません。
制作に入ると名前が変わる
その後、制作で使う段階になると、
IMG_3821.jpg
は、
top-banner.jpg
になったりします。
さらに修正が入ると、
top-banner-final.jpg
top-banner-final2.jpg
top-banner-final-use-this.jpg
になります。
これは決して珍しいことではありません。
むしろ制作現場の日常です。
本当に困るのは数か月後
制作中は問題ありません。
しかし数か月後、
別案件で同じ画像を使いたくなることがあります。
例えば、
あの人物写真の高解像度版を使いたい。
あのバナーに使った元画像を流用したい。
そんな場面です。
この時に困ります。
手元にあるのは軽量化データ
実際に仕事で触っているのは、
多くの場合、
- Web用画像
- サムネイル画像
- SNS用画像
です。
つまり、
top-banner.jpg
です。
しかし今必要なのは、
その元になった高解像度画像です。
元画像は別の場所にある
問題はここからです。
元画像は、
- クライアント支給フォルダ
- ストックフォト素材フォルダ
- 数年前の案件フォルダ
に存在している可能性があります。
しかし、
どこだったか覚えていません。
クライアント支給素材は再取得できない
ストックフォトであれば、
最悪もう一度ダウンロードできます。
しかしクライアント支給画像はそうはいきません。
再度お願いするのは気が引けます。
そもそも、
以前もらったはずだからです。
結果として、
探すしかありません。
半日消えることもある
そして始まるのが、
フォルダ探索です。
Client_A
Client_A_old
Client_A_archive
Proposal
Materials
Stock
を順番に開いていく。
さらに、
images
photos
source
original
を探す。
気付けば30分。
1時間。
場合によっては半日。
こうして本来必要のなかった時間が消えていきます。
人は画像を覚えている
面白いのは、
元画像の内容は覚えていることです。
例えば、
- 木目のテーブルだった
- 女性が笑っていた
- 青空が背景だった
といった記憶は残っています。
しかし、
- ファイル名
- 保存場所
- 案件名
は忘れています。
つまり人間は、
ファイル名で画像を記憶していません。
だからファイル名検索は限界がある
従来の検索は、
ファイル名を前提にしています。
しかし人間の記憶は、
画像の内容を前提にしています。
ここにズレがあります。
そのズレが、
「画像はあるのに見つからない」
という問題を生み出しています。
私が画像検索アプリを作ろうと思った理由
私自身、
写真撮影、
映像制作、
Web制作、
デザイン制作を行っています。
その中で何度も経験したのが、
元画像探しです。
軽量化データはすぐ見つかる。
しかし本当に必要な高解像度版が見つからない。
その時間がもったいないと感じていました。
だからこそ、
ファイル名ではなく画像そのものから探せる仕組みが必要だと考えるようになりました。
まとめ
制作現場で問題になるのは、
ファイル名を付けていないことではありません。
ファイル名が変化し続けることです。
そして人間は、
その変化した名前を覚えていません。
覚えているのは画像の内容です。
だからこそ、
これからの画像管理では、
ファイル名検索だけでなく、
画像そのものを手掛かりに探せる方法が重要になっていくでしょう。
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SeekShot は、意味検索・類似画像検索・顔検索を組み合わせた Mac 向け画像検索アプリです。
ファイル名やフォルダ名を覚えていなくても、
今見ている画像を起点に、
- 元画像
- 類似画像
- 高解像度版候補
を探せます。
制作現場で発生する「画像迷子」を減らすために開発しています。