動画編集者がBロール素材を探せなくなる理由|編集時間を奪う『探す作業』の正体
動画編集者が抱える素材探索の課題とは。Bロール素材が増えるほど発生する検索コストと、効率的な素材管理・検索方法について解説します。
動画編集の経験がある人なら、一度はこんな経験があるのではないでしょうか。
以前使ったあのカットを使いたい。
でもどこに保存したか分からない。
撮影した素材は確かに残っています。
しかし、必要なときに見つからない。
実は多くの動画編集者にとって、本当に時間を奪っているのは編集作業ではなく、素材を探す作業です。
Bロール素材は増え続ける
案件を重ねるたびに、
- 街並み
- カフェ
- 海
- パソコン作業
- 打ち合わせ風景
- タイピング
- 商品カット
などのBロール素材が増えていきます。
最初は管理できます。
しかし数年経つと、数千〜数万クリップになることも珍しくありません。
編集者が覚えているのは内容だけ
過去素材を探すとき、
頭の中にはこんな情報があります。
- カフェで作業している映像
- ドローンで撮影した海岸
- 人が歩いている後ろ姿
- ノートパソコンを操作する手元
しかし覚えていないものもあります。
- ファイル名
- 撮影日
- 保存フォルダ
- プロジェクト名
つまり、人間の記憶とパソコンの管理方法が一致していません。
フォルダ管理だけでは限界がある
例えば、
B-Roll
├ Cafe
├ Business
├ City
└ Nature
のように整理していたとしても、
年月が経つと曖昧になります。
カフェで仕事している映像は、
- Cafe
- Business
どちらでしょうか。
海辺で人物が歩いている映像は、
- Nature
- People
どちらでしょうか。
複数の意味を持つ素材ほど、整理が難しくなります。
Premiere Proの検索にも限界がある
Premiere Proでは検索機能が利用できます。
しかし基本的には、
- クリップ名
- マーカー
- メタデータ
が中心です。
クリップ内容そのものを理解して検索しているわけではありません。
そのため、
「海辺を歩く男性」
のような内容検索は苦手です。
探す時間は想像以上に大きい
例えば、
1日に10回、
1回2分素材を探したとします。
それだけで、
2分 × 10回 × 20営業日
= 月400分
= 約6.7時間
になります。
年間では80時間以上です。
これは編集作業2週間分にも相当します。
素材が資産になる人ほど困る
特に、
- 動画編集者
- 映像制作会社
- YouTuber
- 企業の広報担当
は過去素材が資産になります。
しかし資産であるはずの素材も、
探せなければ存在しないのと同じです。
AIによる映像・画像検索という考え方
最近ではAIを利用して、
映像や画像の内容を解析する技術が普及しています。
例えば、
- 海辺
- 会議
- タイピング
- カフェ
- ドローン空撮
といった内容で検索できるようになっています。
これは従来のフォルダ管理とは異なる考え方です。
整理するのではなく、
必要なときに探せるようにする。
その発想が重要になっています。
まとめ
動画編集者の仕事は編集だけではありません。
実際には、
- 素材を探す
- 選定する
- 整理する
といった作業も大きな割合を占めています。
特にBロール素材が増えるほど、
管理の課題は「保存」ではなく「検索」に移っていきます。
今後は、フォルダ構造を工夫するだけでなく、
必要な素材を素早く見つける仕組みそのものを考える必要があるでしょう。
関連記事
- ファイル名を忘れた画像を探す方法
- Finder検索で画像が見つからない理由
- 10万枚の写真から目的の1枚を探す方法
SeekShotのご紹介
SeekShot は、意味検索・類似画像検索・顔検索を組み合わせた Mac 向け画像検索アプリです。
動画素材のサムネイルや画像アーカイブに対して、
- 「海辺」
- 「会議」
- 「タイピング」
といった内容で検索できます。
大量の素材を扱うクリエイターのために開発された検索ツールです。