結婚式カメラマンはなぜ写真選定に何時間もかかるのか|撮影より大変なセレクト作業
結婚式撮影後に発生する大量の写真選定作業。なぜセレクトに何時間もかかるのか、その理由と効率化の考え方について解説します。
結婚式の写真撮影というと、
撮影当日が最も大変だと思われがちです。
もちろん撮影も簡単ではありません。
しかし実際には、多くのカメラマンが
撮影後の写真選定
に膨大な時間を費やしています。
結婚式では数千枚撮影する
結婚式1件で撮影される写真枚数は、
撮影スタイルにもよりますが、
おおよそ
- 2,000枚
- 3,000枚
- 5,000枚
程度になることも珍しくありません。
最近のカメラは高速連写性能が高いため、
決定的瞬間を逃さないために複数枚撮影することが一般的です。
納品するのは一部だけ
しかし撮影した写真をすべて納品するわけではありません。
例えば、
3,000枚撮影しても、
納品枚数は
- 500枚
- 700枚
- 1,000枚
程度になることが多いでしょう。
つまり、
大量の写真からベストショットを選ぶ必要があります。
似た写真が大量に発生する
結婚式では、
同じシーンを連続で撮影します。
例えば、
- 指輪交換
- ケーキ入刀
- 乾杯
- 集合写真
などです。
結果として、
ほぼ同じ構図の写真が何十枚も並びます。
その中から、
- 表情が良い
- 目を閉じていない
- ピントが合っている
- 構図が良い
写真を選ばなければなりません。
判断は意外と難しい
写真選定が大変なのは、
単純な作業ではないからです。
例えば、
こちらの写真は表情が良い。
しかし少しピントが甘い。
別の写真はピントは完璧。
しかし表情が少し硬い。
どちらを選ぶべきか。
こうした判断を何百回も繰り返します。
セレクトは集中力を消耗する
写真選定は、
単純作業に見えて非常に集中力を使います。
しかも、
撮影後に行うことが多いため、
すでに疲れている状態です。
数千枚を見続ける作業は、
思っている以上に負担になります。
本当に見たい写真は一部だけ
実際には、
全ての写真を同じ熱量で確認する必要はありません。
例えば、
連写された20枚の中から、
まず候補を3枚に絞れれば効率は大きく変わります。
しかし現状では、
その判断を人間が行っているケースがほとんどです。
AIは選定作業を支援できる
近年では、
AIによる画像解析技術が進化しています。
例えば、
- 顔検出
- 笑顔判定
- 類似画像判定
- ピント評価
- 目つぶり検出
などです。
完全自動でベストショットを決めるのは難しくても、
候補を絞る支援は十分可能になってきています。
写真家の仕事は撮影だけではない
一般の人が想像する以上に、
フォトグラファーの仕事は撮影後の工程が大きな割合を占めます。
- バックアップ
- 写真選定
- 現像
- レタッチ
- 書き出し
- 納品
これらを含めて初めて仕事が完了します。
その中でも写真選定は、
時間短縮の余地が大きい工程の一つです。
まとめ
結婚式カメラマンが写真選定に時間をかけるのは、
写真が多いからではありません。
大量の写真の中から、
本当に価値のある写真を見つける必要があるからです。
そして撮影枚数が増えるほど、
その負担は大きくなります。
今後は、
撮影技術だけでなく、
選定作業を効率化する仕組みも重要になっていくでしょう。
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現在、写真選定作業を効率化するためのツールも研究・開発しています。
- 類似写真のグループ化
- ベストショット候補提案
- 目つぶり検出
- ピント評価
などを活用し、フォトグラファーが本当に確認すべき写真だけに集中できる環境を目指しています。