データは資産ではない|見つけられて初めて資産になる
大量の写真、動画、デザインデータを持っていても、必要な時に見つけられなければ価値を生みません。制作現場で感じた『データ資産』の本当の意味について考えます。
私たちはよく、
データは資産だ
と言います。
確かにその通りです。
写真。
動画。
デザインデータ。
参考資料。
制作を続けるほど、資産は増えていきます。
しかし最近、
私は少し違う考えを持つようになりました。
もしかすると、
データは持っているだけでは資産ではないのではないか。
そんなことを考えるようになったのです。
倉庫いっぱいの資産
例えば、
10万枚の写真があるとします。
過去の撮影データ。
参考画像。
ストックフォト。
クライアント支給素材。
数だけ見れば巨大な資産です。
しかし、
必要な時に見つけられなかったらどうでしょう。
持っているのに使えない
制作現場ではよくあります。
あの写真を使いたい。
前に作ったあのデザインを流用したい。
あの画像の高解像度版が欲しい。
しかし見つからない。
持っているはずなのに使えない。
これは不思議な状態です。
物理的には存在している。
しかし実務では利用できない。
図書館と段ボール
少し極端な例を考えてみます。
一万冊の本が整理された図書館。
一万冊の本が無造作に積まれた倉庫。
本の数は同じです。
しかし価値は同じでしょうか。
おそらく違います。
図書館は必要な本を探せます。
倉庫は探せません。
つまり、
価値の差は保有量ではなく検索性にあります。
デジタルでも同じことが起きる
これはデジタルデータでも同じです。
例えば、
高解像度の元画像を持っている。
しかし場所が分からない。
その結果、
Web用の小さい画像だけを使い続ける。
あるいは、
また作り直す。
またダウンロードする。
また探す。
本来持っていた資産は活用されません。
再利用できて初めて資産になる
制作の仕事は再利用の連続です。
過去の知見。
過去の素材。
過去のデザイン。
過去の写真。
これらを活用できるから効率が上がります。
逆に言えば、
再利用できなければ資産ではありません。
単なる保管データです。
ストックフォトより厄介なもの
ストックフォトなら、
最悪もう一度ダウンロードできる場合があります。
しかし、
クライアント支給素材はそうはいきません。
以前もらったはずの画像。
以前受け取ったロゴ。
以前共有された資料。
どこかにある。
しかし見つからない。
こうなると価値は急激に下がります。
資産の価値は発見可能性で決まる
面白いことに、
データの価値は品質だけでは決まりません。
どれだけ素晴らしい写真でも、
見つけられなければ使えません。
どれだけ優れた参考資料でも、
発見できなければ存在しないのと同じです。
つまり、
資産価値は発見可能性によって決まります。
情報が増えるほど重要になる
昔はデータ量が少なかったので、
探すことはそれほど問題になりませんでした。
しかし現在は違います。
写真も動画も資料も増え続けます。
すると、
保存より検索の方が重要になります。
SeekShotを作っていて感じたこと
画像検索アプリを作りながら、
私は少し考え方が変わりました。
最初は、
画像を探しやすくしたいと思っていました。
しかし今は、
資産を資産として使える状態にしたい。
そう考えるようになりました。
検索は目的ではありません。
活用のための手段です。
本当に欲しいのは検索結果ではない
私たちは検索結果が欲しいわけではありません。
欲しいのは、
その先にある仕事です。
- デザインを作る
- 動画を編集する
- 提案資料を作る
- Webサイトを更新する
そのために画像を探しています。
だから検索は、
できるだけ早く終わるべきなのです。
まとめ
データを持っていることと、
資産を持っていることは違います。
本当の資産とは、
必要な時に活用できるものです。
そして活用の第一歩は、
見つけられることです。
もし見つけられないのであれば、
それはまだ資産化できていないのかもしれません。
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SeekShotのご紹介
SeekShot は、意味検索・類似画像検索・顔検索を組み合わせた Mac 向け画像検索アプリです。
大量の画像を保存するためではなく、必要な時に活用するための環境づくりを目指して開発しています。